若獅子の概要

■目的

                                   「劇団新国劇」の精神を受け継ぎ、

新国劇時代の作品はもとより、真に格調ある

大衆演劇の継承・保存・定着を目指し,

その本格派の香りを、一人でも多くの観客に

目の前でじてただけるよう、

上演活動を継続する

  

■沿革

                                   昭和62年9月、「劇団新国劇」解散により、

                       同年10月、同劇団中堅メンバーで結成。

         昭和63年9月に旗揚げ公演を行ない、

年間1~3本の割合で、新作及び

新国劇時代の名作の上演活動を続ける。

 

                                        本格的時代劇と壮絶な殺陣を主としつつ、

                                        独自の企画で現代劇にも取り組み、

現在に至る。 

 

■団体構成員

                                                              笠原 章

                                    片岡保海

 

■海外活動

平成11年3月
第1回フィレンツェ日本交流フェスタ
殺陣で参加
平成15年11月
ロサンゼルス・ジャパン・エキスポ2003
殺陣で出演
平成30年10月
「第17回 2018 アジア伝統芸術フェスティバル」
台湾 宜蘭伝統芸術園区にて
『白野弁十郎』 (大詰 尼寺の場) を上演

 

■主な上演活動

昭和63年夏、東京・大阪での旗揚げ公演以来、
劇団若獅子の原点であり、
恩師辰巳柳太郎・島田正吾先生の
当たり役でございました新国劇十八番の
国定忠治」 「月形半平太」 「瞼の母
慶安太平記 丸橋忠弥」 は 勿論で
ございますが、新作オリジナルとして
江戸三部作 「おしゃれ直次郎 天保六花撰
居残り佐平次」 「写楽伝説」 、
また国際的スペイン舞踊家であります長嶺ヤス子様を
迎え、豪快な殺陣と情熱的な舞いの
競演を繰り広げる 画期的な企画の鬼女伝説」、
そして現代劇「山村美紗サスペンス
西村京太郎サスペンス」等、文字通り新作旧作に
幅広い活動を続けて参りました。

新国劇の名作であり超大作であります
宮本武蔵」では、石井ふく子先生を演出に迎え、
新しい若獅子版“武蔵”として誕生致しました。
結成十五周年記念公演の折には竹下景子様を
ゲストに迎え、スーパー歌舞伎の石川耕士脚本、
新国劇の田中林輔演出のもと、
近松門左衛門作品が獅子版「鑓の権三」として、
杉山義法先生が情熱を込めて書き下ろして
演出をして下さいました骨太の痛快時代劇
決闘高田馬場」 と共に新しく誕生しております。
その後、歌舞伎の名作『与話情浮名横櫛』に挑戦、
山本陽子様を迎え若獅子版の爽やかな人情劇
お富与三郎」を創作しております。
結成二十周年記念公演では、
42年振りに 「国定忠治」を全通し上演し、
緒形拳様・朝丘雪路様に華を添えていただきました。
結成二十五周年記念公演では、
新国劇の名作「白野弁十郎」「無法松の一生」を
取り上げました。
新国劇創始百年と若獅子結成三十周年を記念し、
「国定忠治」「月形半平太」を新橋演舞場・
大阪新歌舞伎座ほかにて上演。
四世市川猿之助様に賛助出演で
華を添えていただきました。
本年5月は若獅子結成三十五周年記念公演の掉尾を飾って
「国定忠治」を上演致しました。
久し振りに〝庵寺〟〝土蔵大捕物〟の場まで取り上げまして、完全ではございませんが
通し狂言として上演させて頂く事となりました。
ベテラン陣と若い世代の方々と相俟って、画期的な「国定忠治」となり、
新国劇の名作が、令和の世にも遺る事を切望しております。

これからも“故く新しく”をモットーに、
魂を揺さぶるような舞台を目指して参ります。